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諏訪神社社殿

諏訪神社社殿〔スワジンジャシャデン〕
諏訪神社は、精進湖の北岸に位置する居村にある神社で、曹洞宗の寺院である龍泉寺と隣接する。精進地区の氏神として長い歴史の中で信仰を集めてきた。
本殿は、一間社の流れ造りの杮(こけら)葺の建物であり、その特徴は建築意匠にあるといえる。構造材を含むあらゆる細部に随所に施された装飾彫刻はきわめて多彩である。その素材は、動・植物から中国の故事に至るまで多岐にわたり、意匠も華麗で、その彫法も精巧で細やかであり、彫技も優れている。
保管されている棟札の記載によって、諏訪神社の本殿は天保14年(1843)に再建されたものであることが判明している。
諏訪神社の覆屋は、明治39年(1906)の建立である。覆屋として本殿を保護するとともに参拝の際の拝殿としての役割を兼ね備えている。覆屋の天井の板には百人一首が描かれているが、天井に絵画を描く事例は知られているものの、百人一首を描いた例は希少であると思われる。
「諏訪神社社殿」のうち、覆屋は平成23年度に茅葺屋根の保存修理工事が行われ、良好な保存状態を維持している。
「諏訪神社社殿」は、本殿が江戸時代末期の装飾過多の彫刻に象徴される建築様式を現在に伝える貴重な建造物であり、また覆屋は近代和風建築として現在も茅葺の形態を留める希少な事例である。また、隣接する龍泉寺本堂も茅葺の形態が保持されている希少な寺院建築であり、かつて中道往還の沿道の交通の要衝として長い歴史を歩んできた精進地区の居村の集落景観を形成する重要な役割を果している。

アクセス

河口湖駅より路線バス本栖湖行き「精進」下車、徒歩2分。

高速道路

  • 中央自動車道
    河口湖I.Cより 約17.7km、一宮御坂I.Cより 約40.4km、甲府南I.Cより 約17.3km
  • 東富士五湖道路
    富士吉田I.Cより 約17.7km
  • 東名高速道路
    富士I.Cより 約43km

バス路線

  • 鳴沢・精進湖・本栖湖周遊バス:精進
  • 新富士駅~富士山駅:精進
  • 下部温泉郷~富士山駅:精進

観光施設・活動のジャンル

施設情報
ペット同伴:可
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